大会2日前となる10月18日(金)午後1時から東京・国立競技場で、東京レガシーハーフマラソン2024プレスカンファレンスを開催しました。
エリートレースの会見は、まず女子から行われ、ロイス・チェムヌング(ケニア)、ヒシグサイハン・ガルバドラフ(モンゴル)が登壇しました。
1時間05分58秒の自己記録を持つチェムヌングは「とにかくベストな走りをしたい。」と意気込みました。初めての来日となり、1時間08分03秒の大会記録更新が期待されます。「この街が大好き。東京で走ることを楽しみたい。その結果として自己記録、コースレコードがついてくればいい。」と笑顔で語りました。
パリ2024オリンピックのマラソンにモンゴル代表として出場したガルバドラフは「オリンピックが終わってから、モンゴルで練習を積んできた。調子はいいです。」と順調ぶりをアピ-ル。「競った集団で走って、後半勝負。」のレース展開を描き、自身が持つ1時間10分32秒のモンゴル記録更新を目標に掲げました。
続いて行われた男子の会見には、エバンス・ケイタニー(トヨタ紡織)、ベナード・キメリ(富士通)、アモス・クルガト(中電工)、西山雄介(トヨタ自動車)が壇に上がりました。
昨年優勝のケイタニーは「コンディションはいい。連覇に向けて準備は整っている。」と自信をのぞかせました。ターゲットタイムについて問われると、「60分切り、できれば59分40秒くらいで走りたい。」と1時間00分10秒の大会記録更新を狙います。
昨年の大会では2位でフィニッシュしたキメリが狙うは優勝です。「準備はよくできたし、コンディションはいい。昨年は天候もあって、良いレースができなかった。今年は良いレースをしたい。」と雪辱を誓いました。
先月のコペンハーゲンハーフで58分47秒の自己記録をマークしたクルガトは「コンディションはいい。準備も万端。」と好調を維持。「コースレコードの更新を目指したい。」とケイタニー、キメリとのケニア勢での優勝争いに目を輝かせます。
日本勢では、オレゴン2022世界選手権マラソン日本代表の西山に注目が集まります。「状態はまずまず。練習も積めている。速いペースでいく。自重せずに、勝負していきたい。」と、決意を語りました。パリ2024オリンピックのマラソン日本代表を逃し、「しばらくこれから目標がない中でどうしたらいいんだろう、と考えていた。もう一度世界の舞台で戦いたいという気持ちが出てきた。」と再スタートへ静かに闘志を燃やします。
大嶋康弘レースディレクターは「大変楽しみなレースになると思っています。(ケニア勢の)3人の選手が中心になって、できれば60分を切るような、ペースでいえば1kmを2分50秒切って走るような積極的なレース、コースレコードを期待したい。」とレースを展望しました。また、西山についても「それぞれの目標の中でのレースと認識しているが、そこ(ケニア勢)に負けじと入って戦ってもらえれば。」と期待を寄せました。
東京レガシーハーフマラソンは2022年に第1回大会が開催され、今回が第3回大会となります。2020東京オリンピック・パラリンピックのレガシーの創造と継承することに加え、ランニングスポーツの普及を通じて、人々の健康増進と豊かな都市づくりに貢献することを目的に創設した大会です。エリートレースは(一般ランナーも含めて)10月20日(日)の午前8時05分にスタートします。